Olá、Oreです。
今回はポルトガルの首都リスボンを、
1日かけてがっつり歩き倒したモデルコースをご紹介します。
水辺の世界遺産、トラムが走る坂道の教会、
絶品エッグタルト、そしてバカラオにどハマりしたディナー
リスボンは「歩けば歩くほど好きになる街」でした。
リスボン基本情報|まずはこの街を知ろう
リスボン(Lisboa)はポルトガルの首都であり、
ヨーロッパ大陸最西端に位置する港湾都市です。
テージョ川(Tejo)が大西洋へ注ぐ河口近くに開けた街で、
古くから大航海時代の玄関口として栄えてきました。
人口は市内だけで約55万人、首都圏で約280万人。
コンパクトな旧市街に、世界遺産・絶景ポイント・グルメが凝縮されており、
徒歩と路面電車でほぼすべてを回れるのが特徴です。

アクセス
日本からリスボンへの直行便はありません。
ロンドン・フランクフルト・パリ・イスタンブール経由が一般的で、
乗り継ぎ込みの総移動時間は約15〜20時間です。
リスボン・ウンベルト・デルガード国際空港(LIS)から市内へは、
地下鉄レッドライン(Oriente方面)で約30分、2.5€程度で移動できます。
気候
地中海性気候で、年間通して温暖。
夏(7〜9月)は30℃を超える日もあり、
海沿いの散歩は朝か夕方がおすすめです。
Oreが訪れたのは6月。
海風が気持ちよかったですが、正午前後は本当に暑かった…。
まずは腹ごしらえ!リスボン名物ポークサンド「ビファナス」
リスボンをたくさん歩くなら、まず腹ごしらえが先決です。


リスボン名物のポークサンドはビファナス(Bifanas)と呼ばれ、
白ワインとスパイスで煮込んだ豚薄切り肉を
パン(ポルトガル語でパン=「パォン」)に挟んだシンプルな一品。
見た目は素朴そのものですが、これが驚くほどうまい。
肉の旨みとスパイスが染み込んだソースがパンに吸い込まれて、
かぶりつくたびに幸福感が広がります。
価格は1個2〜3€と安く、スタンド系の食堂やカフェで気軽に食べられます。
リスボン市内では、
プラサ・ダ・フィゲイラ(Praça da Figueira)周辺の食堂や、
ポンパル広場近くのカフェで提供しているところが多いです。
「ウン・ビファナ、ポルファヴォール(ビファナスを一つ、ください)」の一言でOKです。
テージョ川を望む大広場とリスボンカード
お腹が満たされたら、まずはコメルシオ広場(Praça do Comércio)へ。
川に向かって開けたこの広場は、リスボンの顔といえる場所。
広場の奥には黄色のアーチ型凱旋門「アウグスタ通りの凱旋門」が立ち、
川側には広大な水面が広がります。
川幅があまりに広いため、まるで海を見ているような感覚になります
(実際、大西洋まで10kmほどしかありません)。
リスボンカード(Lisboa Card)を手に入れよう
広場周辺の観光案内所「Ask Me Lisboa」では、
リスボンカードが購入できます。
リスボンカードは、
地下鉄・バス・トラム・フニクラ(ケーブルカー)が乗り放題になる交通パスと、
主要観光施設への無料入場がセットになったお得なカードです。
| 有効時間 | 料金 |
|---|---|
| 24時間 | 20€ |
| 48時間 | 34€ |
| 72時間 | 42€ |
無料入場できる主な施設:
ジェロニモス修道院・ベレンの塔・国立馬車博物館・アルファマ地区の複数の美術館など。
1日フルで観光するなら24時間カード(20€)がお得かな。
購入は公式サイト(visitlisboa.com)でも可能ですが、
リスボン空港の観光案内所でも売っています。
坂道にトラム——旧市街の教会でリスボンらしい一枚を
コメルシオ広場から北へ歩いていくと、
石畳の坂道が続くアルファマ地区に入ります。
この辺りを歩いていると、
坂の途中にポルトガルらしいタイル(アズレージョ)に彩られた小さな教会が現れます。
そして絶妙なタイミングで、
ガタゴトと路面電車(トラム)が坂を下りてくるのです。
教会+石畳の坂+黄色いトラムの組み合わせは、
まさにリスボンを象徴する風景。
カメラを向けたら最高の一枚が撮れます。
トラム28番(Tram 28)がアルファマの急坂を通るルートで有名で、
沿道には観光客がカメラを構えて待ち構えています。

朝は逆光ですね…
Oreも10分ほど待って、教会をバックにトラムを1枚撮影しました。
焦らず待つのが正解。
海沿いを歩いてベレン地区へ|世界遺産ジェロニモス修道院
さて、ここからが今日のメインイベントです。
テージョ川沿いの遊歩道を西に向かって歩いていくと、
ベレン(Belém)地区に到着します。
広場から徒歩だと約1時間〜1時間20分。
川から吹く海風が心地よく、散歩として最高のルートです
(ただし夏の正午前後は本当に暑いので、熱中症対策をしっかりと)。
体力が心配な方や時間を節約したい場合は、
コメルシオ広場近くからトラム15E番に乗れば30分ほどでベレンに着きます。
リスボンカードがあれば追加料金なしで乗車可能です。
ジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)
ベレン地区の中心にそびえるのが、
ジェロニモス修道院です。
1502年にマヌエル1世の命で建てられたこの修道院は、
ポルトガルが世界に誇るマヌエル様式の最高傑作。
石灰岩を彫刻したような白亜の外壁に、
波・縄・珊瑚・異国の植物などをモチーフとした装飾が細部にまで施されており、
見上げるとその圧倒的な密度に言葉を失います。

1983年にユネスコの世界遺産に登録されています。
入場情報
- – 入場料:10€(リスボンカードで無料)
- – 開館時間:10:00〜17:30(冬季)、10:00〜18:30(夏季)
- – 定休日:月曜日・1月1日・イースター・5月1日・6月13日・12月25日
Oreが訪れたのは平日の午前10時。
それでも入口には20〜30人ほどの行列ができていました。
夏の週末は1時間以上待つこともあるそうです。
オンライン予約が断然おすすめ
ジェロニモス修道院は公式サイトから事前予約が可能です。
当日券より少し高い場合もありますが、
行列をスキップできる「時間指定入場券」が取得できます。
予約サイト:tickets.patrimoniocultural.gov.pt
「Mosteiro dos Jerónimos」で検索し、
希望日・時間・人数を選択して購入(クレジットカード払い)。
確認メールに記載のQRコードを入口で提示するだけです。
大航海時代の記憶|発見のモニュメントとベレンの塔
修道院のすぐ南側、川沿いに出ると
2つの歴史的なモニュメントが待っています。
発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)

エンリケ航海王子の没後500年を記念して1960年に建てられた白亜の碑。
高さ52mの巨大なモニュメントは、船の船首(へさき)をモチーフにしたデザインで、先端にエンリケ王子が立ち、後ろにはヴァスコ・ダ・ガマをはじめとした大航海時代の偉人たちが続いています。
川と空を背景に存在感抜群の姿は、写真に収めずにはいられません。
内部には展望台もあり(入場料6€)、ベレン地区を一望できます。
ベレンの塔(Torre de Belém)

発見のモニュメントからさらに西へ5分ほど歩くと、川の上に浮かぶように建つ白亜の要塞が見えてきます。
これがベレンの塔です。
16世紀に建てられた軍事要塞で、かつてはリスボン港の守護として機能していました。
マヌエル様式の装飾が施された白い塔が水面に映える姿は、ポルトガルを代表するアイコン的な風景。
こちらもジェロニモス修道院と同じく世界遺産に登録されています。
入場料は6€。
リスボンカードで無料になります。
ランチはローカルで|コスパ重視の定食屋へ
ベレン地区を堪能したら、街の中心部方面へ戻りながらランチを取ります。
Oreが立ち寄ったのは、旧市街近くにある地元民で超賑わうレストラン。
メニューはポルトガル語のみ、紙のメニューを指差すスタイルです。
日替わりの「プラト・ド・ジア(Prato do dia)」が8〜10€前後で、スープ・メイン・ドリンク付きというコスパの良さ。
ただし正直に言うと、味は「まあまあ」でした。
地元感・価格・満腹感の面では満足ですが、食を目的に来る場所ではないかもしれません。
リスボンはグルメ目的で選ぶならディナーに全力投球するほうが報われます(後述のバカラオ専門店がまさにそれ)。
高台へ登って絶景を!エドゥアルド7世公園からのパノラマ
ランチ後の腹ごなしに、リスボンの高台から街と川を一望するのがOre的おすすめです。

向かったのはエドゥアルド7世公園(Parque Eduardo VII)。
ポンパル侯爵広場(Marquês de Pombal)の北側に広がる大きな公園で、公園の頂上からはリスボンの街並みとテージョ川、さらにはその先の大西洋まで見渡せる絶景が広がります。
有名なアルファマやバイロ・アルト地区の展望台(ミラドウロ)に比べると観光客が少なく、地元の人たちがのんびり過ごしている雰囲気。
Oreはベンチに座って15分ほど、ぼーっと景色を眺めていました。
登り方
ポンパル侯爵広場から公園内を徒歩で北上するだけ。
所要15〜20分で頂上の展望エリアに出ます。
勾配は緩やかで歩きやすい。
疲れている場合は、地下鉄「Marquês de Pombal」駅から乗って「Parque」駅で降りると、公園の中腹あたりに出られます。
ポルトガル名物エッグタルト|Costroで至福の一口
絶景を堪能したら、次はポルトガルが誇るスイーツの番です。
エッグタルト(Pastel de Nata)——言わずと知れたポルトガル名物。
卵黄・砂糖・クリームを練り込んだカスタードを、サクサクのパイ生地に流し込み、高温で焼き上げたお菓子です。
同じくポルトガルの統治下にあったマカオでも「エッグタルト」として有名ですが、本場はここポルトガル。
マカオのものと比べると、生地がよりサクサクしていて、カスタードの甘みが強め——でも甘すぎない絶妙なバランスです。
Oreが訪れたのはCostroという地元の小さなパン屋・菓子店。
店内は数人しか入れない小さなスペースで、焼きたてのエッグタルトが次々と出てくる。
カウンターで1個1.2〜1.5€ほど。
軽くてサクッと食べられるので、気づいたら3個食べていました。
もっと買っておけばよかったと後悔……。
回転は速いですが、それでも10〜20分ほど並ぶ覚悟を。
お土産はポルトガル缶詰で決まり!
リスボン土産に迷ったらポルトガルの魚介缶詰(コンセルヴァス)を選んでください。
絶対に外れません。

ポルトガルでは古くから水産業が盛んで、サルディーニャ(イワシ)・アトゥン(ツナ)・ポーヴォ(タコ)・カラマール(イカ)などの缶詰が今も国の重要産業の一つ。
カラフルでレトロなデザインの缶が多く、そのままインテリアになるほど見栄えが良い。
Conserveira de Lisboa(コンセルヴェイラ・デ・リスボア)
リスボン随一のOreイチオシ缶詰専門店。
1930年創業の老舗で、リスボン旧市街の小路に店を構えています。

店内はとにかく狭い。
一人ずつカウンターで注文するスタイルで、タイル張りの壁に缶詰がびっしり並んでいる様子はまさに「昭和のよろず屋」感。
缶のデザインが懐かしい感じで、見ているだけでテンションが上がります。
もちろん味も超良い。
イワシのオリーブオイル漬けが定番人気ですが、スパイシーなトマトソース仕立てやレモン漬けもおすすめ。
1缶3〜7€程度。
並び時間は20分ほどが目安。
時間に余裕を持って立ち寄ってください。
ばらまき土産はスーパーで
駅構内のスーパー(Pingo DoceやIntermarché)にも缶詰が豊富に揃っています。
専門店と比べると割安で、ブランドの種類も多い。
10缶まとめて買うような「ばらまき用」にはスーパーが断然おすすめです。
オリエンテ駅(Gare do Oriente)やエントレカンポス駅(Entrecampos)の駅ナカにスーパーがあります。
ディナーは予約必須のバカラオ専門店へ
さて、リスボン最大の楽しみを最後に取っておきました。
バカラオ(Bacalhau)——塩漬けして乾燥させた干し鱈です。
ポルトガルには「バカラオの調理法が365種類ある」という言い伝えがあるほど、国民食として根付いています。
実はOreはサンセバスチャンで偶然バカラオに出会いドハマリした過去があり、本場ポルトガルで食べることを密かに楽しみにしていました。
A Casa do Bacalhau(ア・カーザ・ド・バカリャウ)
今回訪れたのはA Casa do Bacalhau(バカラオの家)。
文字通りバカラオに特化した専門店です。

住所:Rua do Grilo 54, 1950-151 Lisboa
公式サイト:acasadobacalhau.com
メニューはバカラオを様々な方法で調理した料理がずらり。
塩抜きしたバカラオをオリーブオイルとにんにくで炒めた「バカラオ・コン・ア・ブラス(Bacalhau à Brás)」——卵とポテトが絡んだ炒め物——が特に絶品でした。
ふっくらとした白い身がほぐれながら、卵のまろやかさとオリーブオイルの香りが合わさり、ワインが止まらなくなる味。

ドリンクはポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)と合わせるのがOreのおすすめ。
軽くてフルーティーな白ワインで、バカラオの塩気と相性抜群です。
予約は必須です。
人気店のため、当日飛び込みはまず入れません。
公式サイトから日本語でも予約できます。
出発前に必ず予約を入れておいてください。
おわりに
リスボンは、歩けば歩くほど好きになる街でした。
坂道・路面電車・タイル・海——この街の魅力は、観光地としての派手さよりも、日常の風景の中に染み込んでいます。
世界遺産からエッグタルト、バカラオまで、1日で相当なボリュームを楽しめます。
ぜひ、ビファナスを頬張りながら石畳を歩いてみてください。
それでは。
Até logo!

コメントを残す